ナミビア最後の満月はスーパームーン日和でした
今年の目標をほがらかにしたいと思ってたのはやはりあの日だけで、ほがらかとはほど遠い日々を送っている毎日です。
4年生は四捨五入が少しずつできてきたよーとか、
マンジョロさんの授業の仕方が少しだけ私の真似をしてくれたものになったよーとか、
ムンゴンバさんが自作の教材を使って、きちんとノートを書いて宿題を出すまでのところを1つの授業でやれていたよーよー!!とか、
少しずつ良い方向に変化しているところがハッピーポイントです。
きのうはこめかみ切れそうだったのに寝るのが10時半とかで、それでさえ今日が眠い眠い。
帰ってから大丈夫だろうか。
絶妙なタイミングで、今日はスーパームーンであること、それがアフリカ最後の満月になることを、モザンビーク月隊員が教えてくれました。
しみじみ。
そうか〜これが最後か〜と思いながら、なんかアフリカかはわからないけど、こういうところに戻ってくるんじゃないかな〜戻ってきたいな〜と思いました。
人生まだまだこれから。
こっちでも毎日怒ってばかりなのに、帰ったら違うストレスばっかで、どこで私生きれるの?と、中国人ボランティアに嘆いたら、超わかる〜でもいろいろさまよってどこかにたどり着くんだよね〜それが人生っしょ!と言われました。
同じようなことを思っている人がいるというのは安心します。
帰り道、向こうからオシマを見つけてキャーキャー言いながら走ってくるキッズは、スーパー可愛い!!!
この子達に会えなくなると思うと、スーパー悲しい!!
そんな今日も彼らは川から水を運ぶよ!!
絶好のスーパームーン日和でした。
こめかみに力の入る月曜日
疲れちゃいます、月曜から。
協力している先生がまた体の不調でお休みで、そのカバーをするんだけれど、
カバーしきれない分はお願いしようとマネジメントに話に行ったら、そこはこちらも予定があるから無理と言われ、
いや、そもそもそちらが手配すべき補欠を私が買って出てるのに、しかもそこも無理とかじゃあどうするの?というわけで、朝からモメる。
引き算は、すらっとできる子もいれば、8-9はできないから、隣の位から1を借りてくる、の、8-9ができないことすらわからない子もおり、繰り返しやってるのに、授業中君は何していたの?と言いたい子がけっこうおり、
まぁそんなこんなで、こめかみが切れそう。だから、ポルノグラフィティのボーカルを思い出して、思わず検索した。
そんな中でも今日は6年生に久し振りに理科の授業をして、ムンゴンバさんに診てもらって、それをムンゴンバさんに次の時間はやってもらうという流れ。
ちょっと準備不足でした。
ペットボトルで肺と横隔膜の動きのわかる道具を子どもたちにグループで作らせました。
いつも誰か1人がやりがちなので、今日はグループ内で番号を決めて、順番に作業。ちゃんとできるね。
こういうグループ作業は、協力している姿が見られるのがうれしい。
少しでも横隔膜の動きがわかってくれたらいいなぁ。
息を吸い込むと、横隔膜が収縮して下がる。
息を吐き出すと、横隔膜が拡張して上がる。
こめかみ切れそうな日でも、なんとかマネジメントと和解できたり、カトコくんが九九を頑張ってたり、満月に近い月が驚くくらい明るかったり、そんな月を見ながらジャスミンティーを飲んだり、良きことを見つけていきたい毎日です。
こめかみをゆるめるために寝よう。
村時間が過ぎる土曜日
今日は朝からブンヤからすこーし西に行った村、Sivaraに住むアナリサに会いに行きました。
去年グレード10だったアナリサ。
12月に赤ちゃんを産んだので、その赤ちゃんを見せてもらいにいきました。
まだ1ヶ月半の赤ちゃん。
首も座っていないふにゃふにゃ赤ちゃん。
その赤ちゃんを見たり抱いたりしながら、アナリサのお母さんやおばさんと話をしたりしながら、ゆーっくりゆーっくり時間が過ぎていきます。
アナリサはせっせと料理を始めました。
THE村のキッチンで、手際よく料理をする村人を、本当に尊敬します。
作ってくれたのはマカロニ。
私にだけきちんとしたお皿で、私にだけお魚が2匹ものっているのを出してくれました。お魚はみんなで分けて食べました。このおもてなし精神が心苦しいくらい嬉しいです。
その後は川へ洗濯へ。
2人のお友達とその子どもたちも一緒。
子どもたちは、洗剤なんか御構い無しに川でじゃぶじゃぶ遊んでいます。
そのゆるさがいい感じ。
私は赤ちゃんを膝で寝かせておく係。
友達と話しながら洗濯を終えて、
帰り道は水や洗った洗濯物を頭に乗せて、背中には子どもをおぶって。
これが去年まで10年生だった女の子たちです。
まだ17や18の彼女たち。
たくましい。強い。
でもそれが当たり前。
いろいろと話を聞いていたら、学生と先生の恋愛関係もあるそうで、先生同士の恋愛関係もあって、でもその先生たちは互いに結婚相手がいて、とか、もう関係がどうなっているのかわからないくらい、ぐちゃぐちゃな感じでした。責任感というものはどこにあるのか?
とにかくアナリサと赤ちゃんが今後幸せに過ごして、赤ちゃんがすくすくと育ってくれますように。
Sivaraには、トトロに出てくるような展開的な井戸がありました。
念願ソビーさんとケーキ
金曜日。今日もドタバタ。
授業して授業見て九九聞いて丸つけして。
でも終わったら、今日は念願のソビーさんとケーキ作りの日。
前からやろうやろうと言ってて、やっとできた!
ケーキの前にランチ!
いなり寿司を作りました。
いなり寿司もみそ汁もきゅうりの漬物もおいしいと言ってくれてよかった!
きゅうりの漬物が1番気に入ったみたい。
この後私がチョコレートケーキのレシピを探している間、ソビーさんはお皿を全部洗ってふいてしまってくれました。
さすがソビーさん。感謝感激。
チョコレートケーキをこの後頑張って一緒に作ったけれど、写真を撮り忘れた。
トゥシャンゲはあんまり遊ぶものがなくて不満げだったけど、とりあえずトトロは最後まで一応見てました。
他の先生も来てケーキ食べてもらったけど、その時に、最近病気で学校を休みがちな先生の話になり、もう高齢だし、早期退職した方がいいのにね、という話になりました。
だけど、あの先生はオバンボだから、オバンボはお金が好きだから、早期退職はしないんじゃないか?みたいな話が出ていました。
最近、他の話でも、私はあの部族は嫌いなの。みたいな発言を聞いたことがあります。
様々な部族が平和に共に過ごしているように見えるナミビアも、やっぱりこういうのあるんだなぁと。そりゃああるよなぁとも思います。あんまりあからさまにはないだけで。
夜はハフポスト日本版の記事を読んでいて、その中でジェンダー指数の記事を見つけました。
http://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2018.pdf
ナミビアはジェンダー指数が高い(ジェンダー格差が少なくて良い)と他の国の隊員から前に聞いたことがあって、え〜?そうなの?なんて思っていたけれど、見てみたら、本当にナミビアは世界で10位でした。
アフリカの中ではルワンダに次いで2番目。
日本なんかもっとずーっと下で、世界平均以下。
すごいじゃないの、ナミビア!
村で暮らしていると、男性は牧畜、女性は料理、みたいな分業があります。ブライをしていても、男性が肉を焼いて、女性はパップやおかずを作る、みたいな。
でも男性が料理ができないわけではない。女の子が牛を追い立てている場面もある。
ブンヤは前は女性が校長だったし、マネジメントに女性もいる。他の学校は女性校長もけっこう多い。
大臣の中にも女性がけっこういて、バリバリ働いている。
ということを考えると、たしかにナミビアはジェンダー格差が少ないのかもしれないなぁと思います。
独立して28年で、それまで戦争をしていたから、男性がたくさん死んでしまって少ないということも関係ありそう。
不意打ちバレンタイン
登校中。
え、今日なんで子どもたち私服なの?
今日なんの日?
ホームウィーケンド、、?でもない。
え、なになに?
と思いながら、わからぬまま、学校へ。
ミーティング。校長のみ不在。
「今日はバレンタインデーなので、授業を10分ずつ削って、11時に授業を終えます。そこからはバレンタインプログラム。」と、連絡がありました。
へぇ〜、そうかぁ、と思ってオフィスを出て、やっとバレンタインだから子どもたちが私服なのかと気づく。
そういえば去年もそうだった。
バレンタインのドレスコードは赤と白が基本らしく、子どもも先生も赤と白で決めている人が多い。
いや〜どう考えてもオシャレ。ナミビアキッズ。
授業をしていて、30分じゃ授業内容が終わらないし、子どももふわふわモードだし、だんだん怒りが湧いてきた。
いや、そもそもバレンタインで10分授業削って、イベントするとか、今日の朝聞くっておかしいよね?
きのうも何も言ってなかったよ?みんな40分授業の普段どおりで準備してるでしょ。
ゲンダさんにも聞いたら、マネジメントメンバーも今朝初めて、授業10分減とバレンタインプログラムについて聞いたらしい。ということは、決めたのは、たった1人。たった1人の独断で学校全体が振り回される。せめて一言、前日でいいから、言お?
11時からのバレンタインプログラムは、先生はおらず、生徒の有志がダンスショーを催している感じでした。
ナンタポが踊ってる!
踊れたのね、ナンタポ。
ちらっとのぞいただけですが、まぁこういう日もこういうイベントもいいかなと思いますが、せめて前日に一言言お?
前から貼りたかった姿勢ポスターをやっと掲示。これは完全に日本人だから、手書きイラストを描きたかったけれど、時間なし。
とにかく姿勢が悪い!!!
完全に体に悪いので、直していきたい。
カバンゴのお魚もあと何回食べれるか。
もう川の水量が増えてしまって魚がとれないので、今食べているのは冷凍のお魚。それでも相変わらずうまい。
ねむい。
1ヶ月後にはブンヤを去ります
今月、ブンヤの学校では3人が入院を経験しています。ナニゴト?普通はないよなぁ。食習慣や生活習慣の積み重ねから、病気にもかかりやすかったりするのかなぁ。2人は戻ってきたので、あと1人、私の好きな先生が早く戻って来られますように。子どもたちの勉強にも大いに関わります。
今日も4年生と6年生に1クラスずつ算数の授業。それをアウシクさんに見てもらって、同じように授業をしてもらいます。
子どもたちにも先生にも繰り返し繰り返し言ってきたことが、少しだけカタチになったように感じた今日。
先生が来たら、
1.その教科のノートとペンを用意する
2.机の上はカバンやハサミや遊びの紙などなどいらない物をしまって綺麗にする
3.シャツはズボンやスカートに入れる
4.静かにする。
の4つのルール。
机もぐちゃぐちゃじゃなくて、私の付けた印に合わせて整頓。
座る姿勢も足を上げていたりだらーんとお尻が前に行っていたりしないで、きちんと座る。
ペンがないならただ座ってないで友達に借りに行く。
アタリマエのことがアタリマエでない中で、アタリマエのことを伝え続けて少し変わってきたかなと感じられた今日でした。
みんな勉強してる。
アウシクさんも、復習は右側に、今日のめあては左上に、例題をして、その後練習問題、というように、私のやり方を真似てやってくれるようになりました。これがブンヤキッズには1番わかりやすい。
変化を感じられると、またがんばろうと思えます。あと少し!
6年理科で呼吸機能の勉強をしていて、呼吸の際の肺や横隔膜の動き方も学ぶので、日本で外部講師授業で作ったこの実験グッズを作ってみました。
意外と簡単にできた!
下の風船をひっぱると、中の風船がふくらみます。下の風船をが横隔膜で、中の風船が肺。
これをグループで作らせて実験できたら楽しそう。
今日の夕日はぼんやり広がる穏やかな感じ。