オシレ難民キャンプに来たよ
早起きして、向かうのはオシレ難民キャンプ。
オチワロンゴから南東方面へ120キロ。
未舗装道路を1時間強ほど行くと、オシレ(Osire)難民キャンプというところに着きます。
これはUNHCRが運営・支援しているれっきとした難民キャンプ。
ここへの訪問が決まるまで、私はナミビアに難民キャンプがあることすら知りませんでした。
ナミビアにはある難民キャンプはこのオシレ難民キャンプだけ。
オチワロンゴからかなり離れた何もないような僻地にあるので、なんでこんなところに?と最初は思いましたが、支援物資が削減された時に難民の人がナミビア人の役人の家を襲ったこともあるそうで、離れたところにキャンプをつくることに納得しました。反対に、難民キャンプがナミビア人の住む地域の近くにあると、難民の方はUNHCRから食料などの物資を配給されることから、難民の方が襲われる可能性もあると考えられるので、これまたこの立地には納得したのでした。
今回は、このオシレ難民キャンプにある、 オシレプライマリースクールにて、ナミビアの小学校隊員4名によるワークショップをするために来ました。
発案はJICAナミビア支所の現地スタッフ、ムンダ。
考えたことを実現して私たちを連れて来てくれたことを本当にありがたく思います。
今日はワークショップ1日目。
8時半開始予定で到着。
もう明日で2018年1年間の務めが終わるという学年末ギリギリの時期で、先生たちもホリデーモードではありますが、そんな中でもプライマリースクールからもセカンダリースクールからも30名ほどの先生たちが集まってくださいました。
しかも本当は昼までで終わる勤務を延長してのワークショップ。
午後も来てくださった先生には感謝感謝です。
午前は、進級科目の算数理科の模擬授業。午後は、進級科目ではない図工の模擬授業を行いました。
私は、理科の模擬授業を行いました。
1つ目は、空気の性質の実験。
中間報告でも行ったトピック。
写真は、水はちぢまないけど、空気はちぢむね、の実験。
先生方楽しんでくれた様子でよかった!
1番盛り上がったのは、ストローのてんびんにぶら下げた2つの風船の片方の空気を抜くと、空気の入ってる方が重くなってかたむく!という図。
立候補の先生につまようじでバン!と風船の空気を抜いてもらうのがスリル満点です。
2つ目の授業は、水の変化。
氷が溶けて水に変わる様子、水が蒸発して水蒸気に変わる様子、水蒸気が冷えて水に変わる様子を目で見て感じよう、と。
前日に準備ができない状態での授業はかなり厳しかった。
即席アルコールランプも作ったものの、普段ブンヤで使っているものよりも入れ物が大きく、蒸発したエタノールに火が触れたのか、フタが吹き飛ぶという大失態。危なすぎる。
という完全な準備不足でした。
今回このワークショップで使うものはなるべく教材も学校に残していこうということで、ムンダに収集をお願いしてありました。なので使えそうなビンを集めてもらって、その日即席で作ったアルコールランプ。火をつけて確認をしたものの、数十分おいてからだとかなりエタノールが容器内で蒸発していたよう。
知識不足準備不足で悔しかったー!
私の反省はともかく、他の隊員の模擬授業はとっても興味深かったです。
算数の模擬授業では、カードゲームや視覚教材をたくさん取り入れていました。
等しい分数カードを使ったババ抜き。
カードで数比べ。
今回は算数ワークショップと同じメンバーでの参加でしたが、新たなアイデアがたくさん見られてとても勉強になりました。
午後は、図工!
リサイクルペーパーで箱を作ったり。
色の勉強を兼ねて、ブンブンゴマを作ったり。
ブンブンゴマは夢中になって永遠と回すくらい盛り上がっていました。
隊員仲間の図工の授業を見るのは初めてだったのでとてもいい機会でした。
そんな初日。
夕方には近くのダムを見に行きました。
これから雨季に入るので、今は全然水がない。
とてつもなくだだっ広いダムでした。
雨季に入ったらここが全て水でいっぱいになるらしい。
夜は、オシレ難民キャンプで働く内務省の方々が住む家の一つをお借りして寝泊まり。
難民キャンプ内にあると危害を加えられてしまう可能性もあるので、車で30分ほど離れたところにある家。
隊員仲間が作ってくれたカレーは激ウマでした。
トランプをしてマット争奪戦。
オシレ難民キャンプ。けっこうしっかりしているなぁ、ブンヤの方がいろいろ整ってないかもなぁ、UNHCRの支援はすごいなぁという印象の1日目でした。