Enjoy every moment in Namibia

青年海外協力隊として、ナミビアで活動する約1年9か月

いざナミビア初の世界遺産へ

今回のコリハス旅行の目的地へ今日は参ります。

その前にいろいろ回ります。

世界遺産は最後です。

オチワロンゴに住んでいるドライバーさんに今日はまるっと運転をお願いしています。

コリハスから西方面にどんどん進みまして、まずは、Petrified Forest! 

直訳すると、化石化した森。

その名の通りです。

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木が倒れています。

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しかしこの木はもう完全に石と化しています。とても重いです。

この木は2億8000万年前に生息していた木なんだそう。その頃はまだアフリカ大陸や南アメリカ大陸がくっついていて、ゴンドワナ大陸と呼ばれていたんだそう。気候変動で大陸の氷が溶けて、大洪水が起こり、それでこれらの木は倒されたそう。その時にどういうわけか(私には理解できず)泥か何かでみっちり塞がれてしまったんだったか、とにかくこれかの木が空気や微生物に触れられない状態になったそう。それで、木は分解されることなく、化石となったそうです。土の中に埋まっていたものが水の浸食でこのように地上に出てきたそうな。10メートルの物もあれば、30メートルの物もあるそうな。

この木の化石がごろごろしていました。すごい。時の経過が果てしなさすぎる。

さらにおまけのように、ここにはナミビアの国花(花ではないと思うから国植物?)である、Welwitschia (ウェルウィッチア、和名は奇想天外)がありました!

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思いがけず初めて見ることができました。このウェルウィッチアは2000年も生きることができるすんごい植物。この子は40年ほどの年齢だそう。

 

さてさて、次へ参ります。

お次はダマラリビングミュージアム

前にカバンゴ族のリビングミュージアムへ行きましたが、そのダマラ族版。

ダマラ族は、クリックサウンドという舌打ちのような4種類の音を入れて話します。話していると、ポン!とかチェッ!とかコン!とかそういう音が自然に発音の中に含まれています。ルカンガリにはあまりクリックサウンドはないので、かっこいいなぁ〜と思います。

ここではダマラの暮らしぶりを見せてもらいます。

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狩りの仕方や、

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火の起こし方、(日本でキャンプなどで体験する方法と似ていました)

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ダマラのダンスの様子など。

ダマラのダンスはカバンゴのダンスとはやっぱりかなり違いました

伝統的なゲームは同じやり方。

似ているところも違うところもあるのがおもしろい。

とてもすてきなガイドの方でした。

 

さてさて、次は、オルガンパイプ!

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噴火して出た溶岩が川の水に触れて冷やされて、こんな形になったんだそう。

東尋坊と同じような作られ方かしら。

パイプオルガンのように見えるからこの命名なんでしょうな。

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こちらがその時に噴火した山、Burnt Mountain と呼ばれています。

 

さてさて、最後がやっと今回の目玉!

ナミビア初、2007年に世界遺産登録された、Twyfelfontein へやって来ました。

トウェイフルホンテーンというのは、アフリカーンス語で、疑わしい泉という意味だそう。水が出たり出なかったりする泉があったからだそうです。

しかし見るべきは今は水がない泉ではなく、

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壁画です。

これは水のある場所を示す地図なんだって。丸いマークが水の出る場所の意味らしい。

そこかしこに壁画が描かれています。

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ガイドさんの話の私の理解が正しければ、これらの壁画は2000〜6000年前に、ナミビアに初めに住みついた民族と言われるサン族(ブッシュマン)が描いたものだそうです。

上の壁画は、動物の姿と足跡を記録することで、狩りに役立てたのだそう。

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このキリンさん、とても上手。

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手前に描かれているのはペンギンなので、ブッシュマンの人々が昔200キロ離れた海まで塩を取りに行っていたのがわかるんだそう。

壁画もただのお絵かきではなくひとつひとつ意味があるんだなぁ。

中でもライオンやゾウは神聖な動物だから、たくさんある壁画の中でも1つずつしか描かれていないのが面白かったです。簡単には描いてはいけないんだそう。

地味っちゃ地味ですが、予想以上の量とクオリティに驚いたナミビア世界遺産でした!

ちなみにもう1つの世界遺産は、2013年に登録されたナミブ砂海だそう。